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気温と湿度が高くなる夏は、パンや炊いたご飯、果物などにカビが生えやすくなります。冷蔵庫に入れていたから大丈夫、カビの部分だけ取れば食べられると思っていないでしょうか。保存方法や判断を誤ると、健康への不安につながるおそれがあります。
この記事では、夏にカビやすい食品をランキング形式で紹介し、パン、ご飯、果物、餅、麺類などに合った保存方法を解説します。また、カビが生えた食品を食べてはいけない理由や、誤って口にしたときの対応も分かります。
食品ごとの保存方法を知ることで、カビの発生を防ぎやすくなり、食品を安全に食べ切れるようになります。冷蔵と冷凍を正しく使い分けることで、夏の食品ロスを減らしながら、家族の食生活を守ることにもつながります。
※食品にカビが生えた場合、見えている部分だけを取り除いても、菌糸が食品の奥まで入り込んでいる可能性があります。カビが確認できる食品は食べずに、食品全体を処分してください。
※カビが発生した食品を食べて体調に不安がある方や、腹痛、下痢、吐き気などの症状がある方は、かかりつけの医師や医療機関へ相談してください。食品の安全性や消費生活上の判断に迷う場合は、地域の保健所や消費生活センターなどの相談窓口もご確認ください。
※カビバスターズは、住宅や施設などの建物を対象とするカビ取り・カビ対策の専門業者です。食品の安全性の判定、食中毒の診断、治療および食品に関する個別相談は行っておりません。
1. 夏に食品へカビが生えやすいのはなぜ?
夏は気温と湿度が高く、食品にカビが発生しやすい季節です。パンや炊いたご飯、果物などは水分と栄養を多くふくむため、保存のしかたをまちがえると短い期間でもカビが広がることがあります。まずは、カビが増えやすい条件と、冷蔵庫の中でも安心できない理由を知っておきましょう。
1-1. 高温・多湿・栄養・酸素がそろうとカビが増えやすい
カビは、気温、湿度、栄養、酸素などの条件がそろうと増えやすくなります。とくに夏は室温が高く、空気中の水分も多いため、カビにとって育ちやすい環境です。パンやご飯、果物には、カビが成長するために必要な水分や栄養が多くふくまれています。そのため、室内に置いたままにすると、見た目には変化がなくても、食品の表面でカビが育ちはじめることがあります。また、手で触れたり、空気に長くさらしたりすると、空気中のカビの胞子が食品につきやすくなります。夏場は常温保存できる食品であっても、開封後は早めに食べ切り、必要に応じて冷蔵や冷凍を使うことが大切です。
1-2. 冷蔵庫に入れてもカビが生える理由
冷蔵庫に入れれば、カビがまったく生えなくなるわけではありません。低い温度ではカビの成長がゆるやかになりますが、種類によっては冷蔵庫の中でも少しずつ増えることがあります。さらに、食品を熱いまま保存容器に入れると、容器の内側に水滴がつき、カビが育ちやすい状態になります。冷蔵庫の中に食品をつめこみすぎると、冷たい空気が流れにくくなり、場所によって温度にむらが出る点にも注意が必要です。また、古い野菜やこぼれた汁、汚れた保存容器などがカビの原因になる場合もあります。食品は清潔な容器に入れ、できるだけ早めに食べ切りましょう。冷蔵庫内も定期的にそうじし、清潔な状態を保つことが大切です。
1-3. 見た目やにおいだけでは安全性を判断できない
食品にカビが生えているかどうかを、見た目やにおいだけで正しく判断するのはむずかしいです。表面に青や白、黒などの変化が見えなくても、食品の内部でカビが広がっている可能性があります。反対に、色の変化がカビではなく、乾燥や変色による場合もあるため、見た目だけでは安全とは言い切れません。とくに水分の多いパン、ご飯、やわらかい果物では、見えているカビの下や周辺まで菌糸が入りこんでいることがあります。その部分だけを取り除いても、見えない部分にカビが残っているおそれがあるため、食べるのは危険です。カビが確認できた食品は、もったいないと感じても全体を処分し、同じ袋や容器に入っていた食品もよく確認してください。
2. 夏にカビやすい食品ランキング
夏にとくに注意したい食品を、水分や栄養の多さ、保存中の傷みやすさをもとに紹介します。ただし、カビが生える早さは室温や湿度、開封の有無、食品の状態によって変わります。順位だけで判断せず、食品に合った方法で保存し、できるだけ早く食べ切ることが大切です。
2-1. 第1位はパン、第2位は炊いたご飯
夏にカビやすい食品として、まず注意したいのがパンです。パンは水分と栄養をふくみ、空気に触れる機会も多いため、高温で湿気の多い場所に置くとカビが育ちやすくなります。袋の口が開いていたり、手で何度も触れたりすると、保存状態がさらに悪くなることもあります。
第2位は炊いたご飯です。炊飯後のご飯には多くの水分があり、常温で長時間置くとカビだけでなく、食中毒につながる細菌が増えるおそれもあります。炊いたご飯は食べる分だけを残し、保存する分は早めに小分けしてください。冷蔵すると食感がかたくなりやすいため、長く保存する場合は冷凍が向いています。
2-2. 第3位は果物、第4位は餅
第3位は、いちごやぶどう、桃などの果物です。やわらかく水分の多い果物は、表面に小さな傷がつくだけでも傷みやすくなります。重なった部分や容器の底は湿気がこもりやすいため、買ったあとは状態を確認し、傷んでいるものがあれば早めに分けましょう。カットした果物は切り口から水分が出るため、密閉容器に入れて冷蔵し、早めに食べ切ることが重要です。
第4位は餅です。開封した餅や手作りの餅は、保存中にカビが生えることがあります。とくに常温で置いたままにすると、表面だけでなく内部まで菌糸が入り込む可能性があるため注意が必要です。すぐに食べない場合は一つずつ包み、保存袋に入れて冷凍すると長持ちさせやすくなります。
2-3. 麺類・ジャム・調味料なども要注意
ゆでたうどんやそうめん、パスタなどの麺類も、夏に傷みやすい食品です。水分を多くふくんでいるため、食卓や台所に長く置かず、保存する場合は清潔な容器へ移しましょう。ただし、冷蔵していても安全な状態が長く続くとは限りません。作った量が多いときは、食べ切れる分だけを取り分けることが大切です。
ジャムやみそ、ソースなどの調味料も油断できません。水分や食品のかけらがついたスプーンを容器へ入れると、カビが生えやすくなります。取り分けるときは、乾いた清潔なスプーンを使ってください。また、開封後は表示された保存方法を守り、ふたの内側や容器の口も清潔に保ちましょう。
なお、食品にカビが見つかった場合は、生えた部分だけを取り除いて食べるのは危険です。目に見えない菌糸が食品の奥や周囲まで入り込んでいる可能性があります。加熱すれば必ず安全になるとも限らないため、カビが確認できた食品は全体を処分してください。
3. 【第1位】パンにカビを生やさない正しい保存方法
パンは水分と栄養をふくみ、夏の高温多湿な環境ではカビが生えやすい食品です。とくに開封後の食パンや手作りパンは、保存方法によって傷む早さが大きく変わります。すぐに食べない分は常温に置き続けず、早めに冷凍することが大切です。
3-1. 夏のパンは常温保存を避けて早めに冷凍する
夏の室内は気温と湿度が高く、パンを常温で保存するとカビが育ちやすくなります。エアコンを使っている部屋でも、台所や窓の近くは温度が上がりやすいため注意が必要です。袋の口を閉じていても、パンにふくまれる水分や袋の中の湿気によって、カビが発生することがあります。
数日以内に食べ切れないパンは、購入した日や焼いた日のうちに冷凍すると安心です。冷蔵庫に入れる方法もありますが、パンは冷蔵すると水分が抜け、かたくなりやすい性質があります。そのため、長く保存したい場合は冷蔵よりも冷凍が向いています。商品に保存方法の表示がある場合は、その内容も確認してください。
3-2. 1枚ずつ包んで冷凍すると風味を保ちやすい
食パンを冷凍するときは、1枚ずつラップでぴったり包み、さらに冷凍用の保存袋に入れるのがおすすめです。空気に触れる部分を減らすことで、乾燥や冷凍庫内のにおい移りを防ぎやすくなります。菓子パンやロールパンも、食べる分ごとに分けて包むと、必要な量だけ取り出せて便利です。
食べるときは、凍ったままトースターで焼くと、表面は香ばしく、中はやわらかく仕上がりやすくなります。厚みのあるパンは、少し自然解凍してから温めると中心まで熱が通りやすくなります。ただし、クリームや生の果物を使ったパンは冷凍に向かない場合があるため、商品の表示に従い、できるだけ早く食べ切りましょう。
3-3. パンにカビが生えたら袋ごと処分する
パンの表面に青、白、黒、緑などのカビが見えた場合は、その部分だけを切り取って食べてはいけません。パンはやわらかく、内部にすき間が多いため、目に見えない菌糸が奥まで入り込んでいる可能性があります。見えているカビのまわりを大きく切り取っても、安全とは判断できません。
同じ袋に入っていたほかのパンにも、カビの胞子が広がっているおそれがあります。見た目に異常がなくても、袋の中身はまとめて処分するのが安全です。カビたパンを取り出したあとは、パンくずが落ちていた棚や保管場所を清潔にし、手もしっかり洗いましょう。焼いたり温めたりしても必ず安全になるわけではないため、食べずに処分してください。
4. 【第2位】炊いたご飯にカビを生やさない正しい保存方法
炊いたご飯は水分を多くふくみ、夏の室温では傷みやすい食品です。見た目に変化がなくても、長く置くことでカビや細菌が増えるおそれがあります。食べない分は早めに小分けし、保存する時間に合わせて冷蔵または冷凍を選ぶことが大切です。
4-1. 炊飯器で長時間保温せず早めに保存する
炊飯器の保温機能は、ご飯を温かく保つために便利ですが、長時間の保温には注意が必要です。時間がたつほどご飯の水分が抜け、においや色、食感が変わりやすくなります。また、ふたの開け閉めをくり返すと、外から空気や水滴が入り、衛生状態が悪くなる場合もあります。
その日のうちに食べ切らないご飯は、炊飯器に入れたままにせず、早めに保存しましょう。食べる分だけを残し、残りは清潔なしゃもじで取り分けます。保存前に手や容器を清潔にしておくことも重要です。いつ炊いたご飯か分からなくならないよう、保存袋や容器に日付を書いておくと管理しやすくなります。
4-2. 温かいうちに小分けして冷凍する
ご飯をおいしく保存するには、炊きたての温かいうちに1食分ずつ小分けする方法が向いています。ラップで平らに包むか、冷凍に使える保存容器へ入れましょう。厚みをそろえると冷めやすく、食べるときにも均一に温めやすくなります。
包んだご飯は、粗熱を取ってから冷凍庫へ入れてください。ただし、室温に長く放置するのは避けましょう。冷蔵保存ではご飯がかたくなりやすいため、翌日以降に食べる予定なら冷凍のほうが風味を保ちやすくなります。食べるときは自然解凍のままにせず、電子レンジなどで中心まで十分に温めてください。一度解凍したご飯の再冷凍は避け、必要な量だけ取り出すことが大切です。
4-3. 常温に置いたご飯は見た目が正常でも注意する
炊いたご飯を室温に長時間置いた場合、見た目やにおいに異常がなくても安全とは限りません。夏は室温が高くなりやすく、短い時間でも食品の状態が変わることがあります。おにぎりや弁当のご飯も同じで、直射日光が当たる場所や暑い車内に置くのは危険です。
表面に白、青、緑、黒などのカビが見えたご飯は、カビの部分だけを取り除いて食べないでください。やわらかく水分の多いご飯では、見えない菌糸が周囲や内部まで広がっている可能性があります。加熱しても必ず安全になるとは限らないため、容器の中身をすべて処分しましょう。保存した時間が分からない場合や、におい、ねばり、変色などに違和感がある場合も、無理に食べない判断が大切です。
5. 【第3位】果物にカビを生やさない正しい保存方法
果物は水分と糖分を多くふくむため、夏の高温多湿な環境ではカビが生えやすくなります。とくに、やわらかい果物や傷のあるものは傷みが早く進みます。買ったあとの置き場所や洗うタイミングを見直し、種類に合った方法で保存することが大切です。
5-1. いちご・ぶどう・桃など傷みやすい果物の保存方法
いちごやぶどう、桃などのやわらかい果物は、重なった部分や傷ついた場所から水分が出やすく、カビが広がりやすい食品です。購入後はパックの底まで確認し、つぶれているものや汁が出ているものがあれば早めに分けましょう。傷んだ果物をそのままにすると、となりの果物にもカビが移るおそれがあります。
保存するときは、洗わずに水気のない状態で冷蔵するのが基本です。先に洗うと表面に水分が残り、傷みを早める場合があります。キッチンペーパーを敷いた容器に重ならないよう並べ、ふたや保存袋で乾燥を防ぎましょう。桃のように追熟が必要な果物は、かたいうちは涼しい場所に置き、食べごろになったら冷蔵して早めに食べ切ります。
5-2. カットした果物は密閉して冷蔵し早めに食べる
果物を切ると、皮で守られていた中身が空気や手、包丁、まな板に触れます。そのため、丸ごとの状態よりも傷みやすくなり、夏はとくに注意が必要です。カットした果物は清潔な密閉容器へ入れるか、切り口をラップでしっかり包み、すぐに冷蔵庫へ移してください。
食卓に長く出したままにせず、食べる分だけを取り分けることも大切です。一度口をつけた箸やフォークを保存容器へ入れると、雑菌が入りやすくなります。残った果物を保存する場合は、新しい清潔な器具を使いましょう。冷蔵していても日数がたつほど安全性や風味は低下するため、できるだけ当日中か翌日までを目安に早めに食べ切ってください。
5-3. カビた果物と接触していた食品も慎重に確認する
果物の表面に白、青、緑、黒などのカビが見えた場合は、その部分だけを切り取って食べるのは避けましょう。いちごや桃のように水分が多くやわらかい果物では、目に見えない菌糸が内部まで入り込んでいる可能性があります。見えている部分を大きく取り除いても、安全とは判断できません。
同じパックや袋に入っていた果物にも、胞子が付着している場合があります。カビた果物から汁が出ていたり、ほかの果物と密着していたりしたときは、接触していたものも処分するほうが安心です。離れた場所にあった果物も、やわらかさ、変色、異臭、汁もれなどがないか丁寧に確認してください。保存容器や冷蔵庫の棚に汚れが残った場合は、食品を取り除いたあとに清潔にしておきましょう。
6. 餅・麺類・ジャムなどのカビ対策
パンやご飯、果物だけでなく、餅やゆでた麺、ジャムなどにもカビは発生します。水分が多い食品や、容器へ何度も器具を入れる食品は、とくに注意が必要です。保存方法と取り扱いを見直し、カビが育ちにくい状態を保ちましょう。
6-1. 餅は小分けして冷凍保存する
開封した餅や手作りの餅は、空気や湿気に触れるとカビが生えやすくなります。とくに夏は気温と湿度が高いため、常温での保存は避けたほうが安心です。すぐに食べない餅は、一つずつラップで包み、冷凍用の保存袋へ入れて冷凍しましょう。空気をできるだけ抜いて袋を閉じると、乾燥やにおい移りも防ぎやすくなります。
食べるときは必要な分だけ取り出し、焼くか加熱してから食べてください。表面に白や青、緑、黒などのカビが見えた場合は、削ったり切り取ったりして食べてはいけません。餅の内部まで見えない菌糸が入り込んでいる可能性があるため、全体を処分することが大切です。
6-2. ゆでた麺や作り置き料理は早めに冷やす
ゆでたうどんやそうめん、パスタなどは水分が多く、夏の室温では傷みやすい食品です。食べ終わったあとに長く放置せず、保存する場合は清潔な容器へ移し、できるだけ早く冷蔵してください。作り置きのおかずも同じように、鍋や大きな容器へ入れたままでは中心まで冷えるのに時間がかかります。
保存するときは、食べる分ごとに浅い容器へ小分けすると冷えやすくなります。ただし、冷蔵していても長く安全に保てるとは限りません。食べる前には、におい、色、ぬめりなどに異常がないか確認し、少しでも違和感があれば食べないでください。温め直すときは、全体が均一に熱くなるよう十分に加熱しましょう。
6-3. ジャムや調味料は清潔なスプーンで取り分ける
ジャムやみそ、ソースなどは保存性が高いように見えますが、使い方によってはカビが生えることがあります。水分のついたスプーンや、パンくずがついたナイフを容器へ入れると、カビや細菌が増えやすい状態になります。使うたびに乾いた清潔な器具で取り分け、ふたや容器の口に残った汚れも拭き取りましょう。
開封後は商品の表示に従い、必要に応じて冷蔵庫で保存してください。表面だけにカビが見える場合でも、その部分をすくって残りを食べるのは危険です。目に見えない菌糸が中まで広がっている可能性があり、加熱しても安全になるとは限りません。カビが確認できた場合は、容器の中身をすべて処分しましょう。
7. カビが生えた部分だけ取り除けば食べられる?
食品の表面に少しだけカビが見えると、その部分を切り取れば食べられると思うかもしれません。しかし、カビは目に見える部分だけに存在するとは限りません。食品の中へ菌糸が広がっている可能性があるため、カビを確認した食品は無理に食べないことが大切です。
7-1. 見えない菌糸が食品の奥まで入り込む可能性がある
カビは、表面に見える色のついた部分だけでなく、糸のような菌糸を食品の内部へ伸ばして増えていきます。とくにパンや炊いたご飯、やわらかい果物、餅、ジャムなどは水分を多くふくむため、見えている範囲より広くカビが入り込んでいる可能性があります。
そのため、カビの部分だけを切り取ったり、表面をすくい取ったりしても、安全になったとは判断できません。周りに変色や異臭がなくても、目では確認できない菌糸や胞子が残っていることがあります。もったいないと感じても、カビが見つかった食品は全体を処分することが、健康を守るための基本です。
7-2. 加熱しても安全になるとは限らない
カビが生えた食品を焼いたり、煮たり、電子レンジで温めたりすれば食べられると考える方もいます。しかし、加熱によってカビそのものが減ったとしても、必ず安全になるわけではありません。カビの種類や食品の状態によっては、熱に強い物質が残る可能性もあります。
見た目やにおいが元に戻ったように感じても、安全性を家庭で確かめることはできません。また、味見をして確認する方法も危険です。少量であっても口に入れず、加熱による再利用は避けてください。カビが生えたパンを焼く、果物を煮る、ご飯を温め直すといった対応はせず、そのまま処分しましょう。
7-3. もったいなくても食品全体を処分する
カビを見つけた食品は、見えている部分だけではなく、基本的に食品全体を処分します。同じ袋や容器に入っていた食品にも胞子が広がっている場合があるため、接触していたものや汁がついたものも慎重に確認してください。やわらかい食品どうしが触れていた場合は、まとめて処分するほうが安心です。
処分するときは、カビの胞子が周囲へ広がらないよう、食品を袋に入れて口をしっかり閉じましょう。その後、保存していた棚や容器、冷蔵庫の中にパンくずや汁が残っていないか確認し、きれいにします。手や調理器具もよく洗い、別の食品へカビを広げないようにしてください。
8. カビの発生を防ぐために家庭でできること
食品のカビを防ぐには、特別な道具よりも、毎日の保存とそうじをていねいに行うことが大切です。常温に置く時間を短くし、冷蔵庫や保存容器を清潔に保つだけでも、カビが育ちにくい環境をつくれます。買いすぎを避け、早めに食べ切る意識も欠かせません。
8-1. 食品を常温に放置せず早めに冷蔵・冷凍する
夏は室温が高くなりやすいため、買ってきた食品や調理後の料理を長く常温に置かないことが基本です。パンや炊いたご飯、果物、ゆでた麺などは、水分と栄養を多くふくみます。そのため、食べない分は早めに冷蔵または冷凍へ移しましょう。
すぐに食べる予定がある場合は冷蔵、数日以上保存したい場合は冷凍が向いています。ただし、食品によって適した保存方法は異なるため、商品の表示も確認してください。冷蔵庫へ入れたから安心と考えず、保存した日を分かるようにして、できるだけ早く食べ切ることが大切です。
8-2. 保存容器・冷蔵庫・調理器具を清潔に保つ
保存容器や冷蔵庫に汚れが残っていると、食品へカビの胞子や細菌が移りやすくなります。容器は使用後によく洗い、水分をしっかり乾かしてから使いましょう。ぬれたままの容器に食品を入れると、湿気がこもり、カビが育ちやすくなる場合があります。
冷蔵庫の棚や引き出しにこぼれた汁、野菜くず、パンくずなどがあれば、早めに拭き取ってください。包丁やまな板、菜箸、スプーンも清潔なものを使います。生の食品に触れた器具を、そのまま調理済みの食品へ使わないことも重要です。食品へ触れる前には手を洗い、衛生的に取り扱いましょう。
8-3. 食べ切れる量を購入して食品ロスを防ぐ
食品をたくさん買いすぎると、冷蔵庫の奥で忘れられ、気づかないうちにカビが生えることがあります。買い物の前に冷蔵庫や食品棚を確認し、必要な量だけを購入しましょう。消費する順番を考えて収納し、古い食品を手前、新しく買ったものを奥へ置くと管理しやすくなります。
大きな袋の商品は、開封後に食べ切れないこともあります。購入した日に小分けし、冷蔵や冷凍を活用すると無理なく使えます。見切り品や熟した果物は早めに食べる予定を立ててください。ただし、すでにカビが確認できる食品は、もったいなくても食べてはいけません。見える部分だけを取り除かず、食品全体を処分しましょう。
カビ取り・カビ対策はカビバスターズ
食品に生えたカビは、見えている部分だけを取り除いても安全とは限らず、基本的には食品全体を処分する必要があります。一方で、住宅や施設の壁、天井、木材、収納、床下などに発生したカビは、表面をふくだけでは再発しやすく、建物の状態に合わせた専門的な処理が必要です。
カビバスターズでは、建物に発生したカビを対象に、独自開発の「MIST工法®」によるカビ取りと防カビ対策を行っています。MIST工法®の大きな特徴は、カビの繁殖状態や施工する素材に合わせて、使用する専用剤をそのつど調整することです。
一般的なカビ取りでは、こすったり削ったりする方法が使われることがあります。しかし、強くこすると木材や壁材の表面を傷め、素材の風合いや本来の価値を損なうおそれがあります。MIST工法®では、カビと汚れを専用剤で分解して洗い流すため、強くこする必要がありません。素材が持つ特徴を守りながら、奥へ入り込んだカビへ働きかけます。
使用する専用剤は、施工する素材に応じて水素イオン濃度などを調整します。そのため、木材をはじめとするデリケートな素材にも配慮した施工が可能です。歴史的建造物や長く残したい建物では、素材を必要以上に傷つけず、微生物による汚染を取り除くことが、建物の延命にもつながります。
また、MIST工法®で使用する専用除カビ剤は、強い分解力を持ちながら、生活環境への安全性にも配慮されています。工業排水試験をはじめとする各種試験で安全性が確認されており、小さなお子さまや高齢者が利用する住宅や施設でもご相談いただけます。
カビバスターズの施工は、目の前のカビを取り除くだけでは終わりません。除菌後には、防カビ剤を使った予防処理を行います。霧状の専用剤を素材の奥まで浸透させてカビを除去したうえで、仕上げに防カビ処理を施すことで、再発しにくい環境づくりを目指します。
MIST防カビ処理は、即効性、持続性、安全性に配慮した施工方法です。室内の空気中をただようカビは、壁や天井などへ新たに付着し、再び増えることがあります。そこで、浮遊するカビを包み込み、細胞膜へ働きかける除菌処理と、さまざまな環境で使用できる持続性の高い抗菌処理を組み合わせます。これにより、カビが見えている場所だけでなく、対象となる空間全体の防カビ効果を高めます。
壁や天井のカビを何度ふいても再発する、木材を傷つけずにカビを取り除きたい、部屋のカビ臭さが気になる、建物全体のカビ対策を相談したいという方は、カビバスターズへお問い合わせください。現場の状態や素材、カビの広がり方を確認し、それぞれの建物に合った施工方法をご提案します。
※カビバスターズは、住宅や施設などの建物を対象とするカビ取り・防カビ対策の専門業者です。食品に生えたカビの安全性の判定、食中毒の診断や治療、食品に関する個別相談は行っておりません。カビが発生した食品を食べて体調に不安がある場合は、かかりつけの医師や医療機関へご相談ください。食品の取り扱いや消費生活上の判断に迷う場合は、地域の保健所や消費生活センターなどの相談窓口をご確認ください。
